プログラム名称 大学公開実習 C
目 的


大学公開実習について

 公開臨海臨湖実習は国立大学法人臨海臨湖実験所長会議に属する,主に理学系の実験所やセンターが,全国の大学生・大学院生を対象に開講する実習です.これらの実験所やセンターでは,それぞれの大学に属する学生を対象に臨海実習・臨湖実習を行っていますが,その内容は所属する教官の専門領域によって,進化学,生態学,系統分類学,発生学,生理学,生化学,細胞学,分子生物学ときわめて多様です.また,日本の海は国土が南北に長いことからも,珊瑚礁の広がる亜熱帯から巨大なケルプ(コンブ類)の群落が海岸を埋め尽くす北の海まで,きわめて豊かな生物多様性を持っており,それぞれの実験所,センター周辺で観察できる生物も大きく異なります.そこで,各大学で実施している臨海臨湖実習を,あるいはそれらをさらに発展させた高度な実習を全国の大学生・大学院生に公開しよう,というシステムが全国公開臨海臨湖実習です.

期日 2018年9月7日(金)〜13日(木) 
対象 学部1〜4年生
募集人員 12名
概 要
 (1) 白亜紀,古第三紀の干潟,浅海および深海で堆積した地層の観察・
   化石の採集
 (2) アンモナイトなどの化石化のメカニズムについての講義
 (3) 微化石の処理法・観察法の習得
 (4) 夜の海岸でのウミホタルの採集と観察
 (5) 実習船によるミナミバンドウイルカの生態観察

プログラム
 9月 7日(金)
  18:00 合津マリンステーションに集合
  19:00 夕食
  20:00 ガイダンス

 9月 8日(土)
  午前:化石についての講義1
  午後:白亜紀姫浦層群(椚島)で地層観察
  夜間:地層観察のまとめ,採集した化石の同定

 9月 9日(日)
  午前:古第三紀弥勒層群(維和島)で地層観察・化石採集
  午後:白亜紀姫浦層群(姫戸)で地層観察・化石採集
  夜間:地層観察のまとめ.化石の保存状態について観察

 9月10日(月)
  午前:化石についての講義2
  午後:千巌山での地層観察・化石採集
  夜間:地層観察と化石についてのまとめ,レポート作成

 9月11日(火)
  午前:微化石の処理法の講義
  午後:微化石の処理の実践
  夜間:微化石のSEM観察とまとめ

 9月12日(水)
  午前:実習船上からミナミバンドウイルカの行動観察
  午後:レポート作成
  夜間:ウミホタル観察,懇親会

 9月13日(木)
   9:00 掃除・片付け
  11:00 解散

経費  8,000円程度(食費・施設利用料・雑費を含む)
資料 実施要項(pdf) ポスター(pdf)
全国臨海・臨湖実験所
ホームペ
ージ
実習風景
維和島に分布する上部白亜系姫浦層群の大露頭

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